H I S T O R Y
雄電社、90年の歩み
Yudensha’s
S T O R Y
創業者 小島兼雄、
母に「世の中が開ければ開けるほどに電気は発展する」と言われたのをきっかけに、
15歳で見習工として電気工事業の世界に入る。
1930年に
「小島電気工業所」を創業して約90年。
その道のりは決して楽なものではなかった。
変化し続ける環境に順応しながらも、
挑戦を止めず成長した約90年の軌跡を、
社会情勢と業界の動きとともにご紹介します。
-
1930 1949
創業期
-
1950 1979
発展期
-
1980 2019
変革期
-
2020
現代
HISTORY.1
1930-1949
創業期
創業期
発展期
変革期
現代
Founding
1930
小島兼雄が「小島電気工業所」を創業
19歳の小島兼雄が電気工事士5名、ハツリ工1名、見習工3名を率いて”激動の昭和”へと船出。
兼雄は商談の際、鞄の中に工具を入れ、出先で電気の不具合があれば、職人を呼ばずとも速やかに修理が行えるように心がけていた。
相手を思いやる気持ちが様々な人から“信頼”を得ていくことを、社是である「信用第一」に込めた。
1938年
統制経済の時代へ
国家総動員法が公布され、同時に電力国家管理法も交付される。統制経済の枠の中で資材の手配をしながら仕事を進めていくこととなる。民間のビル工事は終焉を告げ、軍需工場、統制経済の時代へ
1940
「雄電社」に
社名を変更
1942年の第二次大戦中、小島兼雄は「有限会社雄電社」を設立。
石井光次郎邸(元衆議院議長)の接収工事をきっかけに、社是である「信用第一」を石井氏に揮毫(きごう)していただいた。
1945年
第二次世界大戦終戦
終戦後の建設業界では、進駐軍(他国に進軍し駐屯する軍隊)の兵舎の建設をはじめ、諸名士の邸宅を高級将校用に接収し、米国風住宅に改造する等の工事が盛んに行われた。
1940年代の
代表的な竣工実績
- ・1945年 日本フェルト(株)王子工場改修
- ・1946年 エビスキャンプ
- ・1946年 ファイナンス・ビル改修
HISTORY.2
1950-1979
発展期
Development
1950
戦火で焼失した
明治座の
再建
戦火で焼失した東京三座(歌舞伎座、新橋演舞場、明治座)の一つである明治座の復興工事を行った。
この再建工事を皮切りに、両国の花火大会の仮設照明工事、日本橋浜町公園の仮設国技館の電気設備工事等、戦後の日本橋界隈の復興に貢献し、雄電社の名を世に知らしめるものとなった。
1950年代の
代表的な竣工実績
- ・1950年 明治座再建
- ・1955年 昭和大学病院
- ・1957年 神田共立講堂改修
1960
~創業30周年~
近代経営に舵を切る
ワンマン経営から
組織型経営への転換
受注高、完成工事高ともに、順調に伸ばし成長路線を歩む中、二代目 小島兼芳(当時事業本部長)を中心に、時代に取り残されないための近代経営に舵を切る。組織・機構改革をし、戦後復興時代のワンマン経営から組織型経営へと移行する。
1964年
オリンピック景気
オリンピック景気(1962〜1964)の影響で建設ブームとなった関東地区は翌年の1965年から反動不況に見舞われた。雄電社は、生き残りのために、組織強化のための「長期経営計画」を策定した。また、オリンピック景気禍の建設ブームで全国的に職人が不足する中、1964年の2月に工事協力会社の協力会となる「雄和会」が発足する。
1960年代の
代表的な竣工実績
- ・1961年 第一岩田ビル
- ・1966年 全国たばこセンター
- ・1968年 シャトー高輪
1970
~創業40周年~
二代目 小島兼芳による
新生 雄電社が誕生
創業40周年記念式典にて小島兼雄が取締役会長、小島兼芳が取締役社長にそれぞれ就任。兼雄は「昭和45年(1970年)を最高、最良の年にしたい」と想いを語った。
また、1970年3月には資材納入協力会社による協力会である「雄栄会」が発足。70年代初頭はボウリング・ブーム、第三次マンション・ブーム、田中角栄内閣の日本列島改造論により、建築業界は大盛況であった。
1975年以降は、オイルショックを機に経営拡大路線は見直され、内部充実、収益性の向上、利益志向の経営路線に転換した。
1973年
オイルショック
第一次石油危機により、高度成長を続けていた日本経済は大打撃を受ける。そんな中、筑波研究学園都市計画が閣議決定された。雄電社は、そのうちの一つの共同企業体の代表幹事会社として参加した。この官庁工事がオイルショック禍の雄電社を救うことになった。
1974年
小島兼雄、黄綬褒章を受章
1970年代の
代表的な竣工実績
- ・1974年 東京信用金庫本店
- ・1975年 浜名湖競艇場
- ・1978年 春日井市民病院
HISTORY.3
1980-2019
変革期
Transformation
1980
~創業50周年~
業務品質改善の施策
1980年代初頭、建設業界は”建設冬の時代”であり、先行きが不透明な時代であった。
雄電社では業務品質向上のため、業界に先駆け1981年11月にはTQC(Total Quality Control)を導入し、1987年11月にはOA(Office Automation)を本格稼働させ、品質の管理・改善、積算体制を確立させた。
※TQC
TQCはPDCAサイクル、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Act(改善)」の4つの工程を繰り返すことで、持続的な品質改善を実現する手法のこと。
1980年
大型案件の受注増加
80年代前半から大型案件の受注が増え、1986年以降いわゆる「バブル経済期」に急増した。
1980年代の
代表的な竣工実績
- ・1980年 昭和大学病院入院棟
- ・1986年 テレビ朝日六本木本社社屋(アークヒルズ)
- ・1988年 東京ベイヒルトン
1990
~創業60周年~
「景気に左右されない会社づくり」の実現
バブル経済が崩壊し、日本経済がマイナス成長に突入。大企業が生き残りをかけ、大規模な人員削減をおこなう中で、雄電社は「リストラよりエンジニアリング(事業再構築)」という方針を取り、積極的な採用をおこなった。
かつてのオイルショック時に経営合理化による「景気に左右されない会社づくり」を目指してきたことが、功を奏し、バブル崩壊の煽りを受けることはなかった。
1992年
小島兼芳、黄綬褒章を受章
1990年代の
代表的な竣工実績
- ・1990年 御殿山ヒルズ
- ・1992年 ホテル海洋
- ・1999年 昭和大学病院中央棟
2000
~創業70周年~
新世代の創造
2000年6月に小島兼隆が取締役社長に就任。 新世代の幕開けは日本を代表する大開発プロジェクト、森ビルがアークヒルズに続いて手掛けた「六本木ヒルズ」。雄電社では同プロジェクトの高級マンション「六本木ヒルズレジデンス」の電気設備工事を担当した。その後、同じく六本木地区の再開発計画、「東京ミッドタウンレジデンシィズ」の電気設備工事に従事した。
2000年代から始まった首都圏の超高層マンションの建設ラッシュは、雄電社にとっては追い風となった。JR横須賀線新駅開業に伴う武蔵小杉駅周辺の大規模開発では、同地区で建設着工された9棟の超高層マンションのうち、4棟を受注。また、江東区豊洲地区の大規模開発による超高層マンションも3棟続けて受注した。
2000年代
大規模複合商業施設への挑戦
新交通システムの開通やバイパスの整備により、市街地開発の目玉として「郊外型大規模複合商業施設」が首都圏で相次いでオープン。雄電社では、トヨタが手掛けた複合商業施設「トレッサ横浜」、三井不動産が開発を手掛けた「ララガーデン川口」、「ららぽーと新三郷」等の受注が続いた。
2005年
小島兼芳、東京電業協会 第11代会長に就任
2000年代の
代表的な竣工実績
- ・2003年 六本木ヒルズレジデンス
- ・2007年 東京ミッドタウン・レジデンシィズ
- ・2009年 ららぽーと新三郷
2010
~創業80周年~
大型物流施設の
建設ラッシュ到来
スマートフォンが普及したことによりEC(Electronic Commerce)の需要が急激に増加した2010年以降、在庫保管のみならず配送ニーズに応えるべく、高機能設備を有する物流施設の建設が頻繁におこなわれるようになった。当社でも数多くの大型物流施設を手掛けている。
2019年
小島兼隆、黄綬褒章を受章
2019年11月3日の秋の叙勲にて、小島兼隆社長が、電気設備工事業に長年従事し、関係団体の役員として電気設備業界の発展に貢献したことが認められ黄綬褒章を受章した。創業者をはじめとする3代にわたる受章は当社にとって名誉のある特別な慶事となった。
2010年代の
代表的な竣工実績
- ・2014年 株式会社ベルーナ 吉見ロジスティクスセンター
- ・2015年 八千代物流センター
- ・2018年 MCUD 座間
HISTORY.4
2020-
現代
Present day
2020
~創業90周年~
コロナ禍における企業活動
2020年1月、わが国で最初の新型コロナウイルス感染者が確認されて以降、感染が急拡大し、緊急事態宣言が発令されるまでに至った。人命が最優先され、生活様式が一変する中、雄電社は社会を支える”エッセンシャルビジネス”として求められる責任を果たすべく、企業活動を継続してきた。
2020年代の
代表的な竣工実績
- ・2020年 HARUMI FLAG (5-6街区)
- ・2022年 済生会加須病院
- ・2022年 東京レールゲートEAST
これからの
雄電社について
これからも夢のある企業として、
そして時代を先取りした価値ある企業として、
新たな価値の創造と信頼の
醸成を実現していきます。